物流とコンテナの積み込み

40HQには何立方メートル入る?

執筆:Mr. Yang · 2026-10-19

要点

40HQの理論容積は約76m³ですが実積載量は下がります。外箱サイズ、パレット、重量制限を考慮した計算方法を解説します。

40HQ(40フィートハイキューブコンテナ)の理論上の内積は約76立方メートル(m³)です。例えば、マースク(Maersk)が公表している標準的な40フィートハイキューブドライコンテナの容量は約76.4m³、ハパックロイド(Hapag-Lloyd)の一部仕様では約76.3m³となっています。しかし、海外バイヤーは76m³をそのまま前提にして商品を調達することはできません。実際のバンニング(積み込み)は、段ボール(外箱)の寸法、パレットの有無、製品の形状、および重量制限の影響を受けるからです。

40HQはなぜ「ハイキューブ(高櫃)」と呼ばれるのか?

40HQの「HQ」は「High Cube(ハイキューブ)」を指します。

通常の40フィートコンテナと長さや幅はほぼ同じですが、内部の高さが高いため、全体の容積が大きくなっています。マースクが公表している標準的な40フィートハイキューブの内寸は、長さ約12.032m、幅約2.352m、高さ約2.698mで、容積は約76.4m³です。

家具、家庭用品、プラスチック製品など、かさばるものの重量があまり重くない製品の場合、ハイキューブコンテナは通常の40フィートコンテナよりも空間を効率的に活用できます。

76立方メートル分を必ず積み切れるのか?

答えは「いいえ」です。

76m³はコンテナ内部の空間における理論上の最大容積であり、実際の貨物が必ずその空間全体を隙間なく埋められるわけではありません。

段ボールは形状が固定されているため、液体のようにコンテナ内のあらゆる角まで埋めることは不可能です。異なるサイズの段ボールを組み合わせると隙間が生じますし、家具、機械設備、異形製品などでは無駄になる空間がより顕著になります。

そのため、サプライヤーから「貨物の総CBM(立方メートル)は75m³です」と言われても、それが必ず1台の40HQに収まるとは限りません。

なぜ段ボール(外箱)の寸法が重要なのか?

積載量を計算する際、すべての段ボールの容積を単に足し算するだけでは不十分です。

例えば、総容積が同じ2つの製品であっても、一方が規則的な正方形の箱で、もう一方が細長い箱や極端に大きい箱である場合、コンテナに実際に積載できる数量はまったく異なる可能性があります。

また、コンテナのドアの高さも制限要因となります。梱包サイズが理論上コンテナ内に収まるものであっても、1箱の寸法がドアの開口部を超えていたり、内部で正常に向きを変えられなかったりすると、積み込むことができません。

したがって、量産品の梱包が確定したら、各外箱の「長さ・幅・高さ」および「箱数」を取得し、実際の積み込みプラン(バンニングシミュレーション)を計算するのが最適です。

パレットを使用する場合でも76m³で計算できるか?

できません。

パレットを使用すると、パレット自体の厚みやスペースが取られるだけでなく、パレット同士の間、パレットの上部、およびコンテナ壁面付近にデッドスペースが発生します。

目的国や顧客の指定で貨物全体をパレット輸送にする必要がある場合は、裸の段ボールの容積ではなく、「パレット積み後の寸法」で計算する必要があります。

家具、建材、あるいは複数のサプライヤーからの貨物を相積み(混載)する場合は、異なる梱包同士を安全に段積みできるかどうかも考慮しなければなりません。

容積(CBM)が足れば重量は気にしなくてよいか?

重量の確認も不可欠です。

集装箱(コンテナ)には空間の制限だけでなく、最大重量制限(Payload)が存在します。マースクが公表している40フィートハイキューブの最大最大積載重量例は約28.69トンですが、具体的なコンテナ個体、船会社、ならびに通過する国や輸送ルートの法規制によって許容重量は異なります。

そのため、金属製品、石材、タイルのような重量物や機械部品などは、76m³に達する前に重量制限(重量オーバー)に達してしまうことがあります。

このような製品を調達する際は、コンテナの空間を限界まで埋めることだけに囚われず、まず「総重量(Gross Weight)」を確認することが重要です。

発注前に確認すべきチェックリスト

40HQコンテナ1台分での調達を計画する際は、事前に以下の点を確認してください:

  • 各製品の梱包サイズ(外箱寸法)
  • 1箱あたりの入数
  • 総箱数および総CBM
  • 1箱あたりの総重量(GW)および案件全体の総重量
  • パレット積みの要否
  • 製品(箱)のスタック(段積み)可否
  • 極端に長い梱包や特殊形状(異形)梱包の有無

複数のサプライヤーの貨物を1つのコンテナに混載する場合は、各工場に「どれくらいコンテナを占有するか」を個別に試算させるのではなく、すべての製品データを一括して集計・計算する必要があります。

なぜ最終的な積載数量が変わってしまうのか?

案件の初期段階で提示されるのは、通常「概算の梱包サイズ」です。

実際の生産が完了すると、外箱の寸法、梱包資材、パレットの仕様、さらには1箱あたりの入数が変更されることがあります。これらの要素が1つでも変われば、最終的なCBMも変化します。

したがって、調達・企画段階では理論上の容積で予算を組むことができますが、ブッキング(船便手配)やバンニングの前には、最終確定したパッキングリスト(Packing List)に基づいて再度確認を行う必要があります。

40HQの理論容量は約76m³ですが、実際にどれだけ積載できるかは最終的な梱包状態と重量によって決まります。76m³をそのまま調達の上限値として使用しないように注意しましょう。

Easysail によるサポート

Easysail China は、海外バイヤーが複数サプライヤーから調達を行う際に、外箱寸法、数量、総重量、および最終パッキングデータを集約し、積み込み前に異なる工場の貨物が1つの40HQに適切に収まるかを検証・確認します。

家具、建材、機械設備、または多品目の複合発注において、当社はサプライヤーの納期調整、集荷、検品(品質検査)、およびバンニング手配をワンストップでサポートし、「生産完了後にコンテナのタイプや空間試算が不適切だった」というトラブルを未然に防ぎます。

すでに中国サプライヤーからのパッキングリストや商品リストをお持ちの場合は、Easysail China にご相談いただければ、実際の積載要件の整理およびバンニングプラン作成をサポートいたします。